家畜化された人間とは

家畜化された人間は野生動物の精神を持った人間とどの様に違うのだろう。

一般的に家畜は群れで行動し野生動物は単独で行動する。野生動物でも外敵から身を守るためや獲物を得るためあるいは厳しい自然から身を守るために群れで行動することはあるが、群れている様で、単独あるいは家族で行動する。

家畜の条件としてあげられていることは、リーダーの元て統率のとれた行動ができることである。ある程度の知的レベルに達しないと家畜にはなれない。進化生物学者であるジャレドダイヤモンドが言っているが、世界中にいる何千種の動物の中で人間が家畜化に成功したのはわずか40種類である。知能が高ければ高いほど家畜化しやすい事である。まさに人間の様に知的レベルが高ければ自ら進んで家畜化されるのである。高学歴の人間ほど家畜化されやすい。

人間は常に人と繋がっていたい、そして多数の意見に耳を貸しそして社会的地位の高い人の意見には迷わず賛同する、自分が仲間はずれにされることをひどく恐れる。特に日本人は、みんながそう言っているよというと賛同し、みんながこっちの道を行ったよというと、みんな我先とその道に進む。他人の意見が気になる、新聞やテレビの言っていることに疑問を持たない、有名な俳優や歌手が体にいいといえば我先に買い、ラーメン屋に人が列を作っていれば自分も並ぶ、タレントが宝くじを買えば宝くじに列を作り、病院やレストランも評判が選択の最優先事項である。全て自分の人生を他人任せにしているのが家畜化された人間の行動様式であり、思考である。

 

野生動物の精神を持った人間とは

野生動物の精神を持った人間は、まず第一に人間は全て平等であるとの考えが徹底している事である。どんなに権力を持っている人でも、お金持ちでも、具体的にいえばノーベル賞を取った人でもオリンピックのゴールドメダリストでも、大統領でも国王でも基本的に同じ人間だと思っている、決してへりくだったり、お世辞を言ったり、頭を下げたりはしない。基本的に同じ人間だから対等であるとの考えに基づいている。むしろ無関心であると言った方が解りやすいだろう、自分や家族の身の安全と食料の確保以外は関心がない。生きていく上で、他人は他人という考え方が徹底している。決して他人の意見には惑わされない。行動様式でも単独行動が多く、群れで行動することを好まない。また医者の言い成りにはならず、自分の体のことは自分で調べ、自分の納得しない医療は受けない。自分の死ぬ時期を心得ており延命措置などは決して受けない。そのような徹底した考えの持ち主である。